教道一筋 谷川峰男遺稿撰集
非売品
著書名
教道一筋 谷川峰男遺稿撰集
刊行誌実行委員会(編):
教職員関係者:中西 敏(代表)、岡村正司、平田德男、大黑哲之、小椋幸人、石川晴久
南友会関係者:山本二郎、霜田克夫、大橋 元、尾崎德顕、山内義德、安木睦夫
価格:非売品
版型:A5
ページ数:350ページ
形態:単行本(ハードカバー)
本の紹介「あとがき」より
昨年(二〇一八年)に、故谷川峰男先生の一周忌法要を終えられて後、ご家族の方々によって、故人の書斎ほかに残されていた、多くの書きもの類の中より、目ぼしいものを抽出されてお見せ戴いた。その中でも、最も驚かされたものは、先生がお亡くなりになられた年の約二ヶ月前(命日は八月二十日)まで、晩年の九ヶ年間のあいだ、一日も欠かさずに、空白が殆んどないくらい、びっしりと書き込まれた、三冊の「三年日記」が存在していたことの発見でした。長年の趣味として楽しんで居られた「俳句づくり」、折々の書き留めの「教育随想」、「交遊録」ほか、日頃つれづれに書き込まれた「雑記録ノート」など数冊を拝見させて戴きました。
谷川先生は教職にあって、現役時代の全期間にわたって、どんなに多忙であっても、頼まれた所感などを含め、もの書きの情熱は、人一倍にお持ちであったことを、ここに窺い知ることが出来ます。生来の豪放さに加えて、人情の機微を充分に発揮された人であったことを思い起こさせられます。
この出版にあたり、表題を「谷川峰男遺稿撰集」とさせて戴きましたのは、晩年まで趣味多才にて、多方面に興味を持ち続けられ、平素に書き綴られていた多くの雑録の中の「ほんの一部の集録本」である、との思いからであります。
ご承知の通り、谷川峰男先生は、鳥取南中学校校長を最後として、停年を迎えられました。直後一年間だけ休養され、翌年には乞われて、鳥取城北高校副校長にご就任、続いて二年後に校長を拝命の五年間、同校を七年間勤めあげられました。
その間に、毎年書き残されました学校通信「城光」及び、PTA向けの機関紙「キャッスル」への寄稿、これ等には、谷川校長、先生自ら率先垂範の「谷川精神」に満ち溢れた思いが収録されているように思われてなりません。
なお、鳥取城北高校に関わる資料提供の協力、並びにご多用の中にあって、同校執筆依頼等の取りまとめなど、お世話戴きました石川晴久副校長先生には、深甚なる謝意を表します。併せて、この書の出版にあたり、鳥取県教育センターの小林伝所長さま、並びに市教育委員会の三谷祐児さまには温かい助言とご配慮を戴きました。また、この出版にあたり終始、誠心誠意ご協力くださいました(有)福井印刷の社員方々には、厚くお礼申しあげます。(文責 中西&霜田)